若いうちはあまり気にしなかった血糖値が最近気になり始めた、という方はいませんか?
血糖値という言葉はよく耳にしますが、血糖値がどういうものなのか、急上昇するとどうなるのかなど、分からないことがたくさんあるはず。
また、血糖値が太る原因にどうかかわってくるのでしょうか?血糖値に気を付けた食事についても紹介していくので、是非参考にしてみてくださいね。
血糖値とは?
まず初めに、血糖値とは何かについて説明します。
血糖値とは、血液中のぶどう糖の濃度を示した値のことです。健康な成人の場合、空腹時は血液1㎗あたり80~110㎎で、食後2時間で80~140㎎程度に保たれています。

空腹時に1㎗あたり126㎎以上または、食後200㎎以上の場合は糖尿病型。つまり糖尿病であるということです。
糖尿病は肥満の方に多いイメージですが、痩せていても糖尿病になる方はたくさんいます。
それはもともとインスリンの分泌が少ない方や、インスリンの分泌量以上に糖質を摂取していたりするからで、体型はあまり関係がありません。
では血糖値が急上昇するとどうなるのでしょうか?
血糖値が急上昇するとどうなる?
血糖値が高すぎるとよくないことはわかりましたよね。では健康な方の血糖値が急上昇するとどうなるのでしょうか?
血糖値が急上昇するのは、大量の食事を一気に摂った場合です。体の中で糖質(炭水化物)はぶどう糖に分解されますその際に活躍するのがインスリンです。
インスリンが分泌されることによって糖質は分解されていくのですが、血糖値が急上昇してしまうと、インスリンの分泌が間に合わない状態に陥ってしまいます。
そうなると高血糖になり、健康な方でも血糖値の急上昇で「動脈硬化」と起こして死に至るケースもあります。
そこまでにはならなくても、インスリンを分泌するためにはエネルギーが必要となるので、すぐに空腹を感じてしまうこともあります。
またインスリンの分泌で逆に低血糖に陥り、食後2時間ほどたった時にひどい眠気に襲われることも。
また急上昇を繰り返すと、糖尿病の危険性も出てきます。目のかすみや手足のしびれなどは初期症状です。自己判断をせずに、すぐにお医者さんに見てもらいましょう。
血糖値と太る原因について

では血糖値が急上昇すると肥満の原因になるのでしょうか?実は間違ってはいないんです。
先ほど少し触れましたが、血糖値の上昇を抑えるためにインスリンが分泌されます。
ですので、血糖値が急上昇してしまうとその分インスリンも必要になるので、体は頑張ってインスリンをたくさん分泌しようとするのです。
体が頑張るということはそれだけエネルギーを使うということ。たくさん食べたためにたくさんエネルギーを使ってしまいお腹が減ってしまうという、変な話ですよね。
エネルギーを使い、食後すぐに空腹を感じてしまいまた食べてしまう。この繰り返しが過食となっていき太る原因にもなるんです。
ご飯をたくさん食べた人がおやつも大量に食べたくなってしまうのは、このせいなんですね。食べるときりがないですし、これでは太るのも当然です。
では血糖値を急上昇させない食事、太らない食事とはどのようなものなのでしょうか?
血糖値を急上昇させない食事とは?

血糖値を急上昇させないためには、まずドカ食いをしないことですね。こちらを大前提にしてください。
急上昇の原因は糖質を多く摂ってしまうことが原因なので、糖質を控える、つまり炭水化物を減らすという方法があります。
血糖値の上昇スピードが低い食品の事を低GI食品といいます。糖質を多く含むお米や小麦などの主食を減らし、代わりにお豆腐などの大豆製品にすると急上昇を抑えることができますよ。
低GIの葉物野菜を積極的に摂るのもいいですね。ゆっくりと噛んで食べると、自然と満腹感を促してくれ、食べる量も減っていきます。
あとは食べる順番にも気を付けてみて下さい。野菜やきのこ、海藻などに含まれる食物繊維には、糖の消化・吸収を遅らせてくれる作用があります。
なので最初に食べ、ある程度お腹を満たしてから肉や魚、ご飯へと食べ進むのが良いです!
食べる順番は、野菜・きのこ・海藻→肉・魚→ご飯・パン・めん
これに気を付けるだけで血糖値の急上昇にはかなり効果があります。糖尿病が気になる方などは是非実践してみて下さい。
大食いや早食いは血糖値もですが、健康にも良くないですので気を付けましょうね。
まとめ
血糖値が急上昇してしまうと、空腹・眠気・動脈硬化・糖尿病など、体に様々な異変を起こしてしまいます。
血糖値の急上昇により、空腹を感じ過食を繰り返してしまうことが、太る原因にもなってくるので気を付けましょう。
適量をゆっくりと野菜から順に食べていくのがポイントですよ!血糖値を気にしてびくびく過ごすよりも、いつまでも美味しい食事を楽しみたいですよね♪