貴女はこんな経験ありませんか?
「ジーンズの試着をしようとウェストサイズで選んでみたら太ももで引っかかって入らない!!!!」
前から見たらさほど太く見えないのに、横から見るとヒザの上からこんもりと張った太ももに悩む女性は多いはず!
そんな「太ももの前張り」の原因について今回はまとめてみました。一体何が原因でこんなに張ってしまうんでしょう?
〜もくじ〜
頑張りすぎが原因!?太ももに起こる「エキセントリック」
太ももがすごい前に張り出す形で発達してて無理
— 青山 (@hananoanamarui) 2018年2月3日
冒頭で「前から見るとそれほど目立たないのに…」ということをお話ししましたが、ぱっと見た感じでは足も細くて華奢なイメージの女性でも、太ももの前張りに悩まされている女性は多いもの。
~気になる部分~
おへその下のたるみ
右太ももの前張り
左太ももの横の出っ張り
背中の肉付き
お尻たれ気味
巻き肩
太もも裏のセルライト— あお@ダイエット垢 (@a_diet_o) 2018年2月1日
パンツスタイルもですがミニスカートやブーツ、ニーハイのアイテムなどを着ると余計に強調されてしまいますよね。
ダイエットをするとお腹なんかはすぐに痩せやすいですが、太ももだけは残ってしまう女子も。
筋肉の使い方が大きなキーポイント!
実は、太ももの前張りはその筋肉の使い方による付き方が大きく影響します。筋肉というのは、縮むときに力を発揮する組織ですが、その収縮には
・短縮性筋活動(コンセントリック)
・伸張性筋活動(エキセントリック)
という2つのタイプがあり、それぞれ違う役割を持っています。まずはそこに触れていきましょう。
コンセントリックは、筋肉が短くなりながら起きる収縮で、動作で言えば重い荷物を持ち上げる時やジャンプするときに跳ね上がる運動などで起こります。
反対にエキセントリックは筋肉が伸ばされながら力を発揮する収縮のことを指しますが、いまいちピンと来ませんよね(笑)
例えば重い荷物を「下ろす」動作やジャンプしたあとに「着地」する動作などなど。そしてこの二つの動作の一番の大きな違いは「使われる筋繊維の数」。
筋肉は沢山の筋繊維の集まりが束になって構成されていますが、実際に筋肉が運動に使われる際にコンセントリックで使われている筋繊維の本数に対して、エキセントリックでは使われる筋繊維の本数が間引かれます。
イメージで言うならば「荷物を持ち上げるときには100本の筋繊維が使われ、その荷物を下ろすときには50本の筋繊維が使われる」といった感じ。
トータルでは同じ力を出していますが、エキセントリック(下ろすほう)では少ない本数の筋繊維で頑張らなくてはいけないので、1本1本の筋繊維にかかる負荷が高いのです。
階段を上るときよりも降りるときのほうが足に負担を感じるのもこのためです。
エキセントリックの多い太もも
実は、日常的にこのエキセントリックの強い負荷を受け続けているというのが太ももです。
階段もそうですし、歩く際に足が着地するたびに太ももの前側の筋肉には強いエキセントリックが働きます。
その他、自転車をこぐ時やしゃがむ時、そして女性の場合は特にヒールを履くとつま先立ちの状態に近くなり、バランスを崩すまいとそれだけ太ももに踏んばるブレーキがかかるのでこれも強い負荷に。
体の他の部分を考えてみても、日常的にこれほど強いエキセントリックを起こしている筋肉はあまりないですよね。
太ももの前張りを取るには「緊張をほぐすこと」が大事!

太ももの前張りの原因が分かったところで、どうすればそれを取ることが出来るのでしょうか。
確かに太ももへの負荷を一切なくすことはできませんし、だからと言って運動を極端に減らしてしまうと今度は皮下脂肪ばかりたまってしまいそうです。
ある程度の筋肉量は残しておきたいところ。そこで重要になってくるのが、張って硬くなっている筋肉を緩めることです。
太ももには超回復するヒマがない!?
筋肉が成長する過程では、一度壊された筋組織を再生する「超回復」があり、この超回復を待つためにしっかりと休みを取ることも筋トレ女子の間では常識になりつつありますよね。
ですが日常的に刺激を受け続けている太ももの筋肉には、この超回復をする時間がほとんど与えられていないので常に緊張状態になっているのです。
そこで、この緊張をほぐして筋肉を緩めることが、適切な筋肉量を育ててぱんぱんに張った太ももを防ぐためにとても大事なのです。
太ももの緊張をほぐして緩めるストレッチ
筋トレで下半身を使うと必ずと言っていいほど、太ももに大きな力が加わりますよね。筋肉痛を起こしてしまうことも珍しくはありません。
でもその筋肉痛を起こした状態で、翌日通勤で歩いたり自転車をこぐと緊張状態がとれずに太ももは太くなります。
筋肉痛が起きたり、太ももの酷使で「硬くなってるな」と感じたら、必ずその緊張をほぐすストレッチをしましょう。
簡単にできそうなものを二つご紹介しますね。トレーニング後などに是非お試しあれ!
①太もも全体を緩めるストレッチ
1・正座の状態かた片方だけ足を前に伸ばします。
2・伸ばした方の太ももを両手で持ってバウンドさせるように小さく揺らします。
3・2~3分行い、足を入れ替えて再度バウンドさせます。
②太ももの前側の緊張を取るストレッチ
1・両足を伸ばして座ります。
2・片膝を曲げ、かかとをお尻につける
3・上体を少しずつ倒し、伸ばしているほうの太ももが伸びきる位置で止め90秒。
4・足を入れ替えて再度ストレッチ。
上記のようなストレッチを行うと、やる前に比べて太ももが柔らかくなりこわばりが取れているのがわかると思います。
太ももを軽く下から上へ撫で上げるマッサージも効果的ですので、日ごろ疲れをとるようにしてみてくださいね。
むくみも起こしやすい人は寝る前にこんなナイトソックスを履くのもオススメです。
ナイトソックスは本当に色んなメーカーさんが出していますが、選び方で大事なのは適切な圧力です。
キツクて動かせない…なんてものもたまにありますが、スリムウォークはハードに動く太ももへの圧がちょうどよく、睡眠中も心地良いのでリラックス効果UPが期待できますよ。
また、リンパ管への圧も計算されているため、筋肉の緊張がほぐれたあとに流れが良くなったリンパをより効率的に流すにはもってこいです。
まとめ
太ももの悩み解決の手助けになりましたでしょうか?日ごろ強い刺激を受け続けている太もも、頑張っているからこその張りだったんですね。
頑張っているからこそ、メリハリをつけてキレイなラインをキープしてほしいものです。
キツいトレーニングを頑張ったあとや、ヒールで歩きまわった1日など、しっかり太ももをいたわってその疲れをリリースしてあげてください。